部分一致は便利だけど、関係ない検索にも広告が表示されちゃう…」
「除外キーワードって、結局どうやって設定すればいいの？」
そんな悩みをお持ちの広告運用者様へ。この記事では、Google広告の効果を最大限に引き出す、除外キーワードの戦略的な活用術 を解説します。
正しく設定すれば、無駄な広告費を削減し、コンバージョン率アップに大きく貢献してくれる”除外キーワード”。
その仕組みから、Google広告・Yahoo!広告における具体的な設定方法、そして運用現場で使える応用テクニックまで、徹底的に解説していきます！
除外キーワードとは？その重要性を分かりやすく解説
リスティング広告で重要な要素の一つに「マッチタイプ」があります。
マッチタイプとは、設定したキーワードと、ユーザーの検索語句が、どの程度一致している場合に広告を表示するかを指定するものです。
その中でも 「部分一致（インテントマッチ）」 は、関連性の高いキーワードを幅広くカバーできるため、効率的に広告配信できる便利なマッチタイプです。
しかし、その反面、意図しない検索語句にも広告が表示されてしまい、無駄なクリックや費用が発生する 可能性も孕んでいます。
そこで活躍するのが 「除外キーワード」 です。
除外キーワードとは、 設定したキーワードを含む検索語句に対して、広告が表示されないようにする機能 です。
例えば、
- あなたが「高級ビジネスバッグ」を販売している
- 部分一致で「ビジネスバッグ」というキーワードを設定している
とします。
この場合、
- 「ビジネスバッグ メンズ」
- 「ビジネスバッグ 革」
- 「ビジネスバッグ おすすめ」
といった、購買意欲の高いユーザーにも広告が表示されます。
しかし同時に、
- 「ビジネスバッグ 作り方」
- 「ビジネスバッグ 中古」
- 「ビジネスバッグ 100均」
といった、購買に繋がりづらいキーワードで検索したユーザーにも広告が表示されてしまう 可能性があります。
このような “無駄な広告表示” を防ぐ ために、除外キーワードを設定する必要があるのです。
除外キーワードの効果： 広告費用対効果（ROAS）の向上！
除外キーワードを適切に設定することで、以下の効果が期待できます。
- 広告費の無駄な消費を抑制: 購買に繋がりにくいユーザーへの広告表示を抑え、広告費用を効率的に活用できます。
- ターゲットを絞り込んだ広告配信: より購買意欲の高いユーザーへ広告を集中表示することで、コンバージョン率の向上が見込めます。
- ブランドイメージの保護: ネガティブなキーワードと自社のブランドを関連付けないようにすることで、ブランドイメージを守ることができます。
【Google広告・Yahoo!広告】除外キーワードの設定方法を解説
ここでは、Google広告とYahoo!広告、それぞれの除外キーワード設定方法をステップごとに解説します。
Google広告での設定方法
Google広告では、アカウント、キャンペーン、広告グループのいずれかの単位で除外キーワードを設定できます。
アカウント単位での設定
- 全てのキャンペーンに適用したい除外キーワードを設定する場合に有効です。
- 設定手順：
- Google広告管理画面にログインし、「設定」>「アカウント設定」>「除外キーワード」の順にクリック
- 「除外キーワードを追加」をクリックし、除外したいキーワードを入力して「保存」
キャンペーン・広告グループ単位での設定
- 特定のキャンペーンや広告グループにのみ適用したい除外キーワードを設定する場合に有効です。
- 設定手順：
- 対象のキャンペーンまたは広告グループを選択し、「キーワード」>「除外キーワード」の順にクリック
- 「除外キーワードを追加」をクリックし、除外したいキーワードを入力して「保存」
除外キーワードリストを活用して効率UP！
Google広告、Yahoo!広告ともに、複数のキャンペーンで共通して使用する除外キーワードをまとめて管理できる 「除外キーワードリスト」 機能があります。
除外キーワードリストを活用すれば、
- 新しいキャンペーンを作成するたびに、同じ除外キーワードを設定する手間を省ける
- 複数のキャンペーンで除外キーワードを一括管理できるため、設定ミスや漏れを防げる
といったメリットがあります。 積極的に活用していきましょう。
除外キーワード設定で失敗しないための注意点
除外キーワードを設定する際に注意すべき点を紹介していきます。
1. マッチタイプの違いに注意！
除外キーワードを設定する際にも、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」のマッチタイプを選択できます。
通常のキーワードと同様の効果範囲で設定してしまうと、 必要以上に広告表示が制限されてしまう 可能性があるので注意が必要です。
特に「部分一致」は、通常のキーワード設定の場合と効果範囲が大きく異なる ため、注意が必要です。
例： 除外キーワードに「ビジネスバッグ」を部分一致で設定した場合、
- 「ビジネスバッグ」
- 「ビジネスバッグ おすすめ」
- 「ビジネスバッグ メンズ」
といった、関連性の高いキーワードでも広告が表示されなくなってしまいます。
除外キーワードを設定する際は、 「完全一致」または「フレーズ一致」を基本 とし、 本当に広告を表示したくない検索語句のみに絞って設定 するようにしましょう。
2. 除外のルールを明確化！
闇雲に除外キーワードを設定していくと、管理が煩雑になり、 意図せず重要なキーワードまで除外してしまう 可能性があります。
効率的かつ効果的に除外キーワードを設定するためにも、 事前にルールを明確化 しておきましょう。
おすすめルール例
- コンバージョン獲得単価（CPA）を基準にする: CPAが目標値を大きく超えているキーワードを除外
- コンバージョン率を基準にする: コンバージョン率が極端に低いキーワードを除外
- クリック単価（CPC）を基準にする: CPCが高騰しているにも関わらず、コンバージョンに繋がらないキーワードを除外
3. 定期的な見直しを！
ビジネス環境やユーザーの検索行動は常に変化していくため、 一度設定した除外キーワードも、定期的に見直す ことが重要です。
効果検証ツールなどを活用しながら、
- 効果の薄い除外キーワードは削除
- 新たに追加すべき除外キーワードを発見
といった見直し作業を継続的に行いましょう。
まとめ｜除外キーワードは”攻め”の姿勢で活用しよう！
除外キーワードは、ただ闇雲に設定すれば良いというものではありません。
しかし、正しく設定すれば、 広告効果を最大限に高め、ビジネスの成功に大きく貢献してくれる 強力なツールとなります。
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひ”攻め”の姿勢で除外キーワードを活用してみてください。
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